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6人兄弟、15人家族。

社会人2年目、京都市民のブログ。思いついたことや、やってることをダラダラと書きます。「嵐」より兄弟が多く、「モー娘」よりも家族が多いです。ちなみに次男で上から4番目です。

日本、センター試験辞めるってよ〜「覚える」だけの教育は意味がなくなる。〜

教育のハナシ

僕がやっている「studioあお」という学習教室は、少し変わっていて、普通のお勉強は、基本的に宿題と、テスト勉強くらいしか面倒を見ていません。

じゃあどんなことやってるかというと、最近でいうと「ビジネス」の授業やったりとかしてますね。「YouTuber体験」の授業とかもありますし、今は「子ども時代のショーゲキ体験」を誘発するためのツアー型の授業を開発したりしてます。ちょっと変わってるでしょう?

なぜそんな変わった教室をしているのか。
それには、4年後に起こる教育改革が強く関係しています。

2020年度から教育の評価基準が大きく変わります

studioあおは、その2020年度からの評価基準に焦点を当てた、割と新しい教育理論に基づいた教室なんです。

今回はそちらの説明を少し。中学生以下のお子さんを持つ親御さんに特に関係のある話です。
まず、2020年の教育改革について話します。
日本の教育は評価基準が変わるにあたって、制度も変わります。

どう変わるか。
とりあえず、「センター試験」という今時点で25年間続いている大学入試がなくなります。f:id:TETSU_KYOTO_JPN:20161020161047j:plain

 

 

センター試験、廃止。
大学入学希望者実力評価テスト(仮称)、スタート。 

2020年度、今の中学二年生が大学受験の年から「センター試験」がなくなります。これは結構大きな出来事です。
なんでかというと、評価基準が明確に変わるからです。

新しく始まる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は「知の応用力」を測る試験と言われており、今までの「一問一答型 記憶力チェック」のセンター試験とは大きく異なる評価(採点)形式です。

www.keinet.ne.jp

 

この制度変更が示すのは覚えたことを試験で書くだけの試験では、今の世の中で必要とされる能力を測れない、という国の考えの表れです。
つまり今までのやり方じゃダメ。って明確に言われてるということです。
 

 

と、いうのも実は当たり前なんです。
この大学入試に使うセンター試験制度。これ今年の段階でも25年続いてる事になるんですよね。
25年って、やばくないですか?平成2年生まれですよ?
25年前の教育のままってやばいでしょ。
なんでって?だって25年前と、今の世の中って状況が全然違うじゃないですか。
だってそのときiPhoneないですよ?人工知能とかまだまだですよ?というか、僕とほぼ同い年ですセンター試験
言っておきますけどね、スーパーファミコン出た時代ですからね。スーパーファミコン
カセットの差し口「ふーーっ!」してた時代ですからね。
流行語に至っては「アッシー君」ですからね。死語ですよ。
言葉が死ぬだけの時間が経ったということです。

テクノロジーの発達、グローバル化の流れもあって、人々の生活、仕事の種類、働き方は大きく変化しました。つまり、社会で求められるものも25年のあいだ変化している。なのに教育は25年前と同じ状態なのです

と言うことで、めまぐるしいスピードで変化する実社会のニーズからは遅れを取ってしまいましたが、たとえ後方からでもまずスタート切らなきゃどうしようもないですから。英断だと僕は思います。 


そして、大学入試が変わるのでそれに合わせて、高校の指導要領も変わります。
そしてさらにそれに合わせて今後中学校、小学校の教育も変わっていくと言われています。

diamond.jp

 ※「高等学校基礎学力テスト(仮称)」という試験制度も2019年から新しく始まる予定ですが、これは2022年まで大学入試には利用されない予定なので一旦割愛。

 

 

 

この変更の意図を、文科省は公式文書の中で、以下のように書いています。

 

知識・技能を基盤にして、答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていくために必要な思考力・判断力・表現力をよりよく評価できるものとすること(P,51 2.大学教育改革

単なる知識の量や細かな知識の有無のみにより評価を行うことがないよう、出題の仕方を工夫する。(P,53 2.大学教育改革

 

僕はよく「お勉強ができる」と、「頭がいい」は違う。という話をするんですが、それがどういう意味かというと、
"勉強できる子"ってのは、持っている武器の数が多い子のことで、
"頭がいい子"ってのは、持っている武器でどう戦うか考えるのが上手い子のことで、全然違う力だよねって意味です。
※この二つは両立するので「頭が良くて、勉強できる子」もいます。

今回の改革はつまるところ、知識・技術は"前提"として、それをもってそこから新しい考えを生み出す能力を持った「頭がいい子」が世の中で求められているということの表れだと思います。

 

 

「覚える」がいらない世の中が来る。…ハズ。

今回のこの改革、公式文書の中には、

「知識・技能」を基盤として「思考力・判断力・表現力」を育てていきたい

という意向が記されているんですけど、僕はこの背景に情報技術の発達があると思います。
今やありとあらゆる情報が、無料で、素早く自分の手元に届くようになりました。
「情報の精度」という点で問題は残っていますが、十分信用に足るサービスも多い。少しお金を払えば確実に信用できる情報も手に入れられる。
Wikipediaだって、もう10年も前にかなりの正確性を手に入れてますからね。(参考:「Wikipediaの情報はブリタニカと同じくらい正確」--Nature誌が調査結果を公表)

そしてスマホタブレット、さらにはVRなどの、情報を受け取るデバイス(端末)の発達も著しい。生活の中に深く入り込み、よりストレスなく、自然に使えるデバイスが開発されていますよね。

僕はこの進歩がさらに進むと、「調べる」と言う作業がドンドン無意識化し、簡単になり、「覚える」と言う作業が極端に減って行くと考えています。どういうことかというと、本人が「調べよう」と思う前に、先回りでgoogle検索されて表示されてる、みたいな。そんな感じのイメージです。
そうなると「知っているか」「知らないか」の違いが極端に小さくなっていく。

googleグラスなんてのもありましたよね。あれすごいじゃないですか。
見た目がもっと普通のメガネに近づいて、使いやすさが上がったら、すごいたくさんの人が使いそうですよね。
この流れで行くと、そのうち「思う」「考える」だけで司令出せるデバイスできそうですね。そうなったらもう「覚える」ことめっちゃ減りそうです。

(と思って調べたら、既に開発されてました。)

kosens.jp

でもこれ、思春期に使ったら大変ですよね。ちょっとエッチなこと考えてしまったら、勝手に検索とかされちゃうんでしょうか。僕が子どもの頃にはなくてよかったです…。


このテクノロジーの進化による、生活様式の変化の話をすると「そんな世の中イヤやわ〜」とか、「そんなん私たちの時はなかったからちゃんと辞書で調べてたよねえ!」と、大人のみなさん仰るんですが、イヤかどうかは関係なく、昔はどうだったかは関係なく、そういう未来が来ちゃうんです。(もちろん、あくまで可能性の話ではありますが)
今、iPhone当たり前じゃないですか。それと同じです。
ちょっと前には存在しなかったものが、あっという間に、当然のように生活に溶け込み出すんです。

 

 

子どものうちから「ビジネス」に触れる。

 この改革を受けて、検討されているのが、アクティブラーニング、キャリア教育などなどです。

10月18日放映の「今夜くらべてみました」で、”最新の授業”という形で、超名門女子高「品川女子学院」の授業が紹介されました。
株式会社の運営体験や、実際の企業とコラボして商品開発の授業、これいいですよね。

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品川女子学院の文化祭の様子。株主総会もやるらしいです。(今夜くらべてみました10月18日放映)

 studioあおの小中学生も同じようなプログラムをやっています。
最近、正式に開設した「ビジネス科」という科目で、株式会社の運営や、マーケティングを行う中で、実社会で必要とされる力、自分で考える力や、協働する力を養っていきます。

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▲実際に中学生が作った株券です。予算集めは経営企画部が主導を切って行います。

社会で求められる能力を育てていく「教育」の中で、実社会を体験する機会を用意する。これすっごく大切だと思います。
しかも、大人になって放り出される社会の中で、「仕事(ビジネス)」というのは非常に大きなウエイトを占めています。非常に合理的な授業だと思います

私立の学校は結構こういう授業やってるみたいですね。

 

studioあおでは、ちょっと前はドリンクやアクセサリーの販売をイベント出店という形で行なっており、
経営企画(経理含む)、広報、管理、開発の4部署に分かれて活動し、利益の最大化目指して頑張っておりました。(もとい、打ち上げの焼肉を目指して頑張っております。)
最近は中学生アクセサリーブランドの立ち上げを、中学1年生主体で行なったりしています。

その中では答えが一つじゃない問題も頻繁に現れますが、その度にみんなでああでもないこうでもないと、思考を巡らせながらやっています。

これから先もいろんなビジネスに挑戦したいと思っています。
任天堂とゲーム開発するとかね。
ROHMとLEDイルミネーション企画するとかね。
はてなブログとかとなんかするとかね。
大学と何かやるのとかもいいなあ。

そういうことやっていきたいなあ…、と思っています。

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 ▲品川女子学院の生徒が企業と開発した商品。今夜くらべてみました10月18日放映)

 

 これからの日本の教育は、実社会のニーズに応えて大きく変化していきます。
今回の「ビジネス科」の授業や、他塾と合同でやっているプログラミング教室も含め、教育業界に起こるちょっと未来の変化、そして実社会のニーズを見据えた教育プログラムstudioあおではどんどん展開して行く予定です。 
今でこそ変わった教室に見えるけど、これからはどんどんスタンダードになっていくはず。

知識・技術は"前提"として、そこから新しい考えを生み出す能力を持った「頭がいい子」を育てていきたいと思っています。

どうぞよろしくです。

 

相変わらず記事長くてすみません…。削って削って4000字…。
読んでくださってありがとうございます。

 

 

参考
2016年3月公表「高大接続システム改革会議_最終報告」

 

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