弟のほぼ文無し旅 12,13日目[沖縄] 〜弟「歌で仕事取れたかも!」 僕「何言ってんのお前大丈夫?」〜
ご無沙汰しております。「studioあお」の川村です。
約2週間ぶりの更新です。かなり久しぶりです。
仕事で忙しくて全然書く気が起きなかったのですが、数名の方から「次、いつ?まじ遅すぎ。早くしてよ…、楽しみにしてるんだからネ。」っていうツンデレな催促を賜り、只今パソコンに向かっています。これぞJapanese"萌"パワー。Cool JAPANです。
今回は素晴らしくいい話です!なんと弟が仕事決まりそうになります。しかも”歌”で。
いや、そりゃみなさんがさっぱりキョトンなのは当然ですが、読んでいけばわかります。
やっぱり自分に他人のために何ができるかを認識するのと、礼儀を大切にするということって、とても大切なんだなあと、僕自身も勉強させられました。
では「弟のほぼ文無し旅」、12,13日目です。どうぞ。
▼前回記事の復習をしてからどうぞ。
tetsu-kyoto-jpn.hatenablog.com
通勤時間およそ263時間
この日弟はトンカツを食べて、いつも通り店を回ります。
だがしかしbut、相変わらずうまくいきません。毎晩書くことがルールの「振り返り」では、ネックは住所がないことであるとありました。
そりゃあそうです。雇う側からしたら得体が知れなさすぎる。正直に書いたとしても弟の現住所は千葉。怪しすぎます。通勤時間を計算したら自動車だと"41時間(1日と17時間)"、もしくは"263時間(10日と23時間)"でした。誰が雇うんだそんなやつ。
条件が不利なことに変化は一切ないですが、思考は徐々に働くようになってきました。振り返りも初回の”ただの日記”に比べると格段に成長しました。
悩むポイントも「結果」を見据えた視点で素晴らしいです。
ただ、この11日目にも仕事が見つかることはなく、一緒に振り返り。
頭がごちゃごちゃしてきたあたりで10日目に登場した「BAR blue」の店長ツカサさんから連絡が。
ここでスンゲーいい出会いがあります。
「歌がうまい」から仕事が取れた。
次の日、13日目の昼頃に弟から電話。
弟「なんか働くところ見つかったかも」
僕「え!?まじで!?飲みに行ったところ?」
弟「うん。なんか歌上手いし働けって。」
僕「は?」
相変わらず交信が不安定です。結論だけ言い過ぎて何も伝わってきません。
詳しく聞いてみるとですね、その日弟は「BAR blue」のツカサさんに、連れて行ってもらった行きつけのパブ「父ちゃんの店」で、店長のトウマさんに気に入ってもらえたと。GW明けにもう一度ゆっくり話すことになったと。なんでも店長のトウマさんは歌が非常に好きで、弟の歌をえらく気に入ってくれたと。そういう話なのでございます。
まさかそんなうまい話がありゃすめえ。と僕も思ったのですが、弟は歌が上手かったことを思い出しました。いわゆる"絶対音感"的なものも持ってました。
ソロで歌わせても、他人と歌わせても割といい歌を歌います。
昔は一緒にピアノなんかもやってましたが、例えば音当てクイズをしても「シ。2音目はソ。」とか弟はわかるわけです。一方僕は「セ?いや、パかな?」とかそんなレベルです。※ちなみに野球出来ないっす。
そして何より歌を歌うことが好きなようでした。「歌をもっと本気でやってみたい」的なことを言っている時期もありました。よくよく思い出したら大学の部活をやめる時も「次はアカペラとかやってみたい」というようなことを言ってました。
と、いうことで歌は好きだしうまいのです。
さらにちなむとその時弟が歌ったのはこちら。
いや、曲選が渋いな。
と一瞬思いましたが、客層を見て選曲したのでしょう。
ただ、曲名を覚えていない曲をちゃんと歌いきれたのかが心配です。
まあ、とにかくそんなこんなで仕事が見つかりそうというのは本当のようです。
僕もまさか歌で仕事取ってくると思ってませんでしたから、非常に驚きました。
僕「すごいなあ。そんな仕事の取り方俺には絶対できない。」
弟「うん、ほんとよかった。ツカサさんにもトウマさんにもすごく感謝。歌だったら人を楽しませられるし、お酒注ぐだけでしょ?すごい楽しそう。」
僕「・・・・。」
まだカウンター仕事をお酒注ぐだけと勘違いしている弟には恐れ入りましたが、何はともあれ仕事が見つかりそうで本当良かった。急に光明が見え始めました。
他人を楽しませるために自分には「歌」という方法がある。という考え方もすごくいい。他人に何かを提供できて初めて仕事になるというのが無意識に理解できています。
歌で仕事とるなんてすごいなあ。。。
— 川村哲也 (@Tetsu_studioao) 2016年4月26日
お店の名前は「父ちゃんの店」。
ボスさん(店長)もいい人のようでよかった。
人に愛される才能は、持っているようだ。#弟のほぼ文無し旅 #沖縄 pic.twitter.com/fjxTtY5XFr
この日送られてきた振り返りは過去最高の出来。
実際にGW明けに話合いをした時にネックになりそうなことを洗い出して、その対策を考えています。
弟が賢くなりすぎててびっくり。
— 川村哲也 (@Tetsu_studioao) 2016年4月26日
今日の中間振り返りはかこさいこうの出来です。
先を予測して、必要な物事を洗い出しています。#弟のほぼ文無し旅 #沖縄 pic.twitter.com/tmIM4JEU7a
まさかここまで賢くなるとは思いませんでした。
飼っていたクワガタムシが、勝手に虫カゴをこじ開けて逃げた時の感覚に似ています。
めっちゃ可愛いふわふわな感じの女の子が二郎系ラーメン完食した時にも似てます。
「あ、そういうの出来るんだ」的な感じでした。
「礼儀正しい若者」は得をする。
いやあ、それにしてもすごく不思議ですよね。弟が飛び込みしてなかったら絶対出会ってなかった沖縄のバー店長。その人がこんなに弟を気に入って、良くしてくれるんですから。ご縁というのは本当にわからないものです。そして大切にしなければいけません。
「BAR blue」のツカサさんは弟の「礼儀が正しい」ところを気に入ってくれているようでした。
乾杯は下から。グラスが空いたら次を伺う。お礼のメールは翌朝イチに。などなど。
そんな細かいお作法を、20歳そこそこのマイルドヤンキーが知っていることをかなり褒めてくれている様子でした。
これは礼儀、お作法を知っている若者が単純に珍しくて面白いということです。
身長2メートルの人に「背、高いね〜隔世遺伝?」って言いたくなるのとか、
Gカップの友人に「それってやっぱ重い?持ってあげようか?」って言いたくなるのと一緒です。単純に希少だから興味が湧くんです。
20歳前後の若者(特に学生)なんてのは悪気なくみんな失礼です。それは彼らが悪いわけではないですが、慣習とか文化を知らないから結果として"失礼になってしまうこと"が多いのです。
だからこそ思うのが若さ×礼儀が最強だなあということ。社会で割と当たり前とされるレベルの気遣いができるだけで珍しい。ほんで可愛いし、何かしてあげたくなる。
「若さ」は期間限定の才能ですから、そこに技術としての「礼儀」を携えておけばとりあえず若い間は得なことばかりです。せっかくなのでその才能は使っときましょう。
と、毎日自分に言い聞かせています。僕もまだ全然若いし、礼儀とかそこらへんまだまだ未熟ですので。
とにかくよくやった弟よ!!
すごいなあ、歌で仕事取るなんて。見事に予想の斜め上です。
次回はからはGW明けまでなんとか生き延びる弟の図です。
そして14日目の4/27は弟の21歳の誕生日です!記念すべき路上での誕生日になりましたよ。
tetsu-kyoto-jpn.hatenablog.com
どうぞ読んでやってください。
弟のほぼ文無し旅 [沖縄]
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この旅では、弟はお金を持たずに片道チケットだけで沖縄に行き、
帰りのチケット代と僕との飲み代を稼いたら帰ってきます。
僕は毎日弟と連絡を取っており、
記録したその内容をここで愉快に楽しく、気ままにお送りしていきます。
いわば弟の成長記録です。いつ終わるか全然わかりません。
リアルタイムの実況中継はTwitterの僕のアカウントにて行っております。
#弟のほぼ文無し旅 #沖縄 でまとめて読むか、
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▼こちらは僕の職場ですー。僕は京都で教育事業を手掛けております。
最近生徒さん増えてまいりました!!教室狭すぎて早くも移転したいです!誰か倉庫ください〜
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